工事成功コラム集

ビル・マンションのライフラインは大丈夫?給水管・排水管の劣化防止のポイントとは。

マンション・ビルの給排水管は大丈夫?
多くの人が利用するビルやマンションは、常に快適に過ごせるように管理することが大切です。中でも生活する上で欠かせないガス・水道・電気などのライフラインの維持は重要です。ライフラインを正常に機能させるために、定期的な設備や機器のチェックが必要になってきますが、一番重要な水道を快適に利用するための給排水設備の劣化防止について考えてみましょう。

マンション・ビルの給排水管の劣化チェック
水道を快適に使うための、マンション・ビルの給排水管の劣化チェックはどうすればよいのでしょう。
まずは、利用者の方に不具合が発生していないかをチェックしていただくのがよいでしょう。

水道から赤茶色の水が出る
断水の後など、水道から赤茶色の水が出ることがありますが、断水の後でもないのに水道から赤茶色の水が出る場合は、給水管の劣化が考えられます。赤茶色の水は給水管の内部に鉄錆が発生していることによるものです。

マンション・ビルの給排水管の劣化チェック

排水口から音がする
キッチン、洗面所、浴室やトイレ、洗濯後の排水時など、水を排水する際に「ゴボゴボ」のように今までと違う音が聞こえるようになった場合、排水管にホコリやゴミなどが溜まり、詰まりかかっているサインです。配水管の詰まり対策をする必要があります。放置すると異音は激しくなり、配水管が詰まってしまい、排水した水が逆流して戻ってくることもあります。

水道料金が高くなる
急に水道料金が高くなると、「もしかして赤ちゃんが生まれましたか?」と聞かれるとこがあるとかないとか・・・。特別なことはないのに、急に水道料金が高くなった(水道の使用量が増えた)場合は、給水管からの水漏れの可能性を疑いましょう。
給水管が劣化してひび割れ、そこから水漏れが発生している可能性があります。

長時間の断水後は、給排水管の劣化が発生しやすくなります。工事や地震などの自然災害で断水が発生、断水解除でホッとして水道を使おうとしたところ、水道の水が汚れていたり、出が悪いといったことがあります。断水中に給水管にゴミや砂が入り込んだり、詰まったりすることがあります。


ビル・マンションの給排水管劣化診断は築後15年のタイミングで
マンション・ビルの利用者の方から、水道に関するお問い合わせがあった際は、その内容に沿った調査・対応を行いますが、一般的に給排水管の耐用年数は30~40年程です。頻繁な断水や、利用状況などによっては、耐用年数前に劣化が生じることもあります。
不具合が発生する前に、給排水管劣化診断を行い、給排水管の劣化による腐食や錆が進行しないように対処しましょう。給排水管劣化診断は耐用年数の半分程度、ビル・マンションの築後15年を目安に給排水管劣化診断を受けましょう。
ビル・マンションは給排水管劣化診断は築後15年のタイミングで
給排水管劣化診断は、目視・聞き取り調査を行い、その結果を元に非破壊計測調査で配管を破壊せずに詳細な検査を行います。非破壊計測調査で原因が判明した場合は、修繕を行います。非破壊計測調査で原因特定ができない場合は、破壊調査で給排水管の抜き取り調査を行います。破壊調査で原因を特定し、修繕を行います。
異常に気付いた段階で目視・聞き取り調査を行い、原因を特定できれば、非破壊計測調査や破壊調査は行わずに済みます。ビル・マンションのご利用者様とコミュニケーションを取り、早目の対策ができるようにしましょう。