工事成功コラム集

大規模修繕工事の先延ばしはダメ。適切な時期に建物調査診断を!

マンション・ビルの大規模修繕工事は先延ばししても大丈夫?
マンション・ビルの大規模修繕工事は、建物の築年数の経過に伴うものですが、その資金を用意することは建物を管理する方々の課題となっています。マンション・ビルを管理するにあたり、長期修繕計画を立てますが、2回目、3回目となるにつれ、大規模修繕工事の資金不足に頭を悩ませているのが現状です。近年は施工方法の工夫や高品質な部材を使用するなどして、大規模修繕工事の実施時期を12年から18年に引き延ばす対策も行われるようになりました。高耐久の材料を使用したからと言って、無条件に大規模修繕工事を先延ばししても大丈夫なのでしょうか。大規模修繕工事の適切な周期・時期について考えてみましょう。
マンション・ビルの大規模修繕工事は先延ばししても大丈夫?
マンション・ビルの築年数の経過に伴う劣化をチェック!
マンション・ビルは築年数の経過により、主に次のような劣化のリスクがあります。
外壁タイルの剥離 タイル張りの壁面では、時間の経過によりタイルの付着力が弱まり、浮きが発生します。その浮きを放置すると、タイルの剥離による事故発生の可能性があります。また地震の衝撃などでタイルにひび割れが発生することもあり、放置することで外壁自体に悪影響を及ぼします。
漏水の発生 ビル・マンションの建物内部を雨水等から守るため、屋上や壁面に防水処置が施されていますが、経年劣化により防水機能が低下し、漏水する可能性があります。
外壁タイルの剥離は大事故に繋がる恐れがあり、漏水の発生は快適な日常生活を妨げることになり、特にチェックが必要です。また、劣化を放置すると、現状回復に想定以上の費用が発生することもあります。
マンション・ビルの築年数の経過に伴う劣化をチェック!
マンション・ビルの大規模修繕工事の間に建物調査診断を!
マンション・ビルの大規模修繕工事の実施時期を12年から18年に伸ばす計画を立てた場合でも、外壁タイルの剥離や漏水の発生のリスクを避け、安全な支出削減のために必要なのは、適切な時期に行う建物調査診断です。建物調査診断は専門家による建物の劣化状況の把握が目的です。普段目につかない部分も含めた建物全体の状況を把握することで、大規模修繕工事を、いつ、どの部位を、どのくらいの費用をかけて実施すべきかを検討することができます。マンション・ビルを安心・安全に維持するためには、前回の大規模修繕工事から10年前後を目安に、建物調査診断を実施するとよいでしょう。
マンション・ビルの大規模修繕工事の間に建物調査診断を!
資金不足の状況で大規模修繕工事を先延ばしを検討される際は、建物の劣化状況をしっかり確認し、根拠をもって大規模修繕工事の実施時期を判断するようにしましょう。
マンション・ビルの大規模修繕工事・建物調査診断については、