工事成功コラム集

ビル・マンションの大規模修繕工事における鉄部塗装 劣化と修繕の必要性、タイミングは?

ビル・マンションの大規模修繕工事の鉄部塗装をご存知ですか?
ビルやマンションの大規模修繕工事に、鉄部塗装を含めることが多くなってきています。鉄部塗装とは、玄関扉、エレベーターの扉・枠、手すり、鉄骨の外階段や非常階段の扉などの、劣化が生じている鉄部箇所に対して塗装工事を行う工事です。
ビル・マンションの大規模修繕工事の鉄部塗装をご存知ですか?
ビル・マンションの鉄部塗装は、共用部分にある鉄製の箇所に対して行いますが、

・鉄骨の外階段 ・非常階段の扉 ・玄関扉 
・エレベーターの扉/枠 ・手すり 
・メーターボックス 
・駐輪場/駐車場 ・給水管

などの様々な箇所で鉄が素材として使用されています。それらを総称して鉄部と呼び、錆びないように塗装が施されています。

鉄部の塗装は、経年劣化によって色褪せや剥がれなどが生じ、そのまま放置していると錆びてしまいます。そうなると、美観だけではなく耐久性にも影響を及ぼします。
ビル・マンションの大規模修繕工事 鉄部塗装の必要性とタイミング
新築時には鉄部にしっかりと塗装が施され、錆びないように、また安全に利用できる状態になっています。鉄部塗装は次のような目的のために必要不可欠です。
・経年劣化による塗膜の剥がれや錆びを防止する
・美観を向上させる
・鉄部の耐久性を高める
しかし、塗装で形成した塗膜は経年によって劣化し、色褪せや汚れ、塗膜の浮き、剥がれ、ひび割れなどが生じるようになります。そして劣化箇所から雨水や湿気が侵入し、錆びが発生するのです。
ビル・マンションの大規模修繕工事 鉄部塗装の必要性とタイミング
錆びが発生すると、美観は損なわれ、ビルやマンションの利用者様、居住者様の満足度低下、ひいては入居率、資産価値などにも影響を及ぼすようになります。鉄部塗装の劣化を放置し続けると、錆びの箇所に穴が開き、耐久性の低下に繋がります。
大規模修繕工事は15年前後の頻度で行われますが、鉄部の塗膜の劣化は3年~5年前後で生じるものです。2~5年を目安に専門業者に相談し、適切な時期に鉄部塗装を行うことをお勧めします。
ビル・マンションの鉄部塗装にみられる劣化症状は?
ビル・マンションの鉄部塗装は、建物の立地状態によって塗膜の劣化は進行具合が異なり、紫外線や風雨の影響を受けやすい場所では、早く劣化症状がみられることがあります。劣化症状が生じていないか、普段から意識しておくことが大切です。
ビル・マンションの鉄部塗装にみられる劣化症状は?
色褪せ/艶がなくなる 鉄部塗装の劣化症状で確認しやすいのが、色褪せや艶がなくなることです。塗料の劣化症状の初期段階の症状で、前回の塗装から3年が経過する頃にはみられるようになり、そろそろ塗り替えの時期が来たと認識しておくタイミングです。
チョーキング現象 塗膜に手を触れると白い粉が付く劣化症状をチョーキング現象と言い、初期から中期の劣化症状の中でも気づきやすい症状です。
白い粉の原因は塗料の成分の分離で、紫外線などの影響で劣化が進み、成分が分離して白い成分だけが浮き上がっているものです。塗料の持っている防汚性や防水性などの機能がかなり低下している状態です。前回の塗装から3年が5年程度でみられる症状なので、速やかに塗り替え時期を検討する必要があります。
ひび割れ/剥がれ 塗膜の劣化を放置すると、塗膜にひび割れや剥がれなどが現れるようになります。ひび割れや剥がれになると、塗膜としての機能は失われています。ひび割れや剥がれの箇所から雨水や湿気が侵入し、錆の発生につながります。錆の進行は早いため、速やかな塗り替えが必要です。ひび割れや剥がれは5年程度が発生の目安です。
錆び 塗膜の機能が完全に失われると、下地である鉄が雨水や湿気の影響を直接受けることになり、錆びが生じてしまいます。錆びを発見した場合は、その箇所が小さないうちに専門業者に相談してください。錆びの状態が軽度であれば、錆びをサンドペーパーで落とし、錆び止めと塗料の塗り重ねで済む場合もあります。錆びが進行し、穴が開いたり、腐食が進んた状態になると、鉄部を交換しなければならないことにもなりかねません。速やかに専門業者に相談しましょう。

ビル・マンションの大規模修繕工事において、鉄骨の外階段や非常階段の扉、玄関扉、エレベーターの扉・枠、手すりなどといった鉄部塗装が取り組まれるケースが多くなっています。鉄部塗装の劣化は3年から5年で進行します。15年周期の大規模修繕工事のタイミングを待たずに、塗装工事を検討することが大切です。経験豊富な業者に相談し、アドバイスを受けながら対処することをお勧めします。
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