マンションのゴンドラ仮設の種類と特長
敷地内に足場を組むスペースがない場合に欠かせないのがゴンドラ仮設です。
枠組み足場を設置しない無足場工法の代表格として採用されていますが、ひとくちにゴンドラと言っても実はいくつかの種類があり、現場の構造や用途によって使い分けられています。
今回は、マンション工事で使われるゴンドラ仮設の主な種類とそれぞれの特長や選び方のポイントについてわかりやすく解説します。
マンションの大規模修繕や外壁工事において、高層階での作業や足場を組むゴンドラ仮設とは、建物の屋上からワイヤーロープを垂らし作業床を吊り下げて昇降させる仮設設備のことです。
一般的な枠組み足場のように地上から組み上げる必要がないため、高層マンションや敷地が狭い都市部での修繕工事に威力を発揮します。
また、作業時以外はゴンドラを格納できるため居住者の防犯面やプライバシー、日当たりを損なわない点も大きな特長です。
マンション工事で利用されるゴンドラは、大きく分けると常設型と仮設型の2つに分類され大規模修繕などの工事では主に仮設型ゴンドラが使用されます。
この仮設型ゴンドラも、屋上の設置方法や可動方式によっていくつかの種類に分かれます。
屋上にアームを設置し、そこからワイヤーを降ろしてゴンドラを吊るす最も標準的なタイプです。
・特長:構造が安定しており、高層マンションでも安全に作業を行えます。
屋上の立ち上がりであるパラペット(胸壁)を跨ぐように設置できるため、幅広い形状のマンションに対応可能です。
・適した用途:中高層マンションの外壁塗装、タイルの浮き補修、シーリング打ち替えなど全般に向いています。
屋上のパラペット(胸壁)に専用のレールを取り付け、その上をアームが横移動できるタイプです。
・特長:ゴンドラ自体を左右にスムーズに移動させることができるため、横幅のある大きなマンションや広範囲にわたる連続作業での効率が劇的に向上します。
・適した用途:外壁の面が広く、横方向への移動が多い大型マンションの大規模修繕に向いています。
箱型のケージではなく、1人乗り用の椅子状あるいは小型バケット状になったコンパクトなゴンドラです。
・特長:小回りが利き、入り組んだ形状の外壁や通常のゴンドラでは届かない狭い隙間でも作業が可能です。
・適した用途:スポット的な打診調査、ピンポイントのクラック(ひび割れ)補修など。
さまざまな種類があるゴンドラですが、全体を通して枠組み足場にはない以下のような強いメリットを持っています。
・防犯性とプライバシーの保護:夜間や休日はゴンドラを降ろすか屋上へ引き上げるため、足場からの侵入リスクを防ぎカーテンを閉め切るストレスを抑えられます。
・日当たりや通風の確保:建物全体を飛散防止シートで覆う必要がないため、工事中も部屋が薄暗くなりません。
・狭小地、超高層に対応:敷地が狭く地上に足場を置けない現場や、15階を超えるような高層マンションでも安全に施工が可能です。
建物の形状や工事内容によっては、ゴンドラ仮設の選定に注意が必要です。
・屋上の設置スペースと耐荷重:アームや重りを設置するための屋上スペースや、それに耐えうる構造強度が必要です。
・風の影響:ワイヤーで吊るす構造上、強風時は安全確保のために作業が中断されることがあります。
・部分施工向きの特性:建物全体を一度に大人数で作業する施工には向かないため、全体のスケジュール設計が重要となります。
・基本的に仮設足場を設置した方が金額的には安いケースが多いです。サンウォールでは、足場が仮設できない場合のみゴンドラをご提案しています。
マンションのゴンドラ仮設には標準的なアーム式から走行レール式、小回りの利く可搬型まで用途や建物の構造に応じた様々な種類が存在します。
我が家のマンションにはどのタイプが合うのか、枠組み足場とどちらがコストや工期の面でお得なのか。を判断するには、屋上環境や現場の状況を正しく把握した上での事前シミュレーションが欠かせません。
サンウォールでは現地調査をもとに建物の構造や周辺環境、居住者様への配慮まで見据えた最適な仮設プランをご提案しております。
マンションの大規模修繕や外壁工事をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。










